重要事項説明(業法第35条)って本当に重要事項だろうか?
閑散期の中、皆様いかがお過ごしですか?
校條友紀子です。
「IT重説」については3月のブログにて紹介いたしましたが、
本日は第2弾としてお話します。
おさらいしますと「information technology(情報技術)による重要事項説明」
IT重説とは、賃貸借契約の重要事項説明を、
パソコン・スマートフォン・タブレットなどのITを用いて
「ビデオ通話」で行います。(非対面型)
従来は、宅建取引士が借主と対面して重要事項説明することが
義務とされていましたが、2017年10月からIT重説が合法化されました。
弊社としてもたいへん効率よく活用しております。
現在の比率として約80%の借主様がITによる重説を希望し、実現しております。
20%の借主様はIT重説に不安があるわけではなく
「他の用事も兼ねて行くのでついでにそちらを訪問していいですか?
その際に重説を受けます。」といった感じでしょうか。
IT重説をこのように定番化するには、スタッフ同士で数々の練習を重ね、
当日借主様に迷惑がかからないように万全の準備をしました。
今でも時々実験をしています。
機種や状況によってどんなトラブルが起きるか把握しておかなければなりませんからね。
実務を重ねる日常で思うことがあります。
「本当に借主が聞きたい事項」と
「法律で定められた重要事項説明」
にギャップを感じます。
イコールになるといいですね。
【本当に借主が聞きたいこと】
・蛇口からすぐ水が出るの?
・電気やガス、ネットは当日からちゃんと使えるの?
・経年劣化とか自然損耗ってよくわからないんだけど?
・退去のときにどれくらいお金がかかるの?
・入居時からあったキズってどうなるの?
・新品じゃない設備を壊しちゃったらどうなるの?
・壁にネジを打っていいの?時計付けたいんだよね。画鋲はいいの?
・何月何日から何月分の家賃引き落としが始まるの?
・夜中にカギをなくしたらどこに連絡すればいいの?
・ごみ捨てってどうなってるの?
重要事項説明(業法第35条)で必要とされる
「法令上の制限」や「登記された権利」は特に興味ないでしょ・・・って。
「数年この賃貸で住んでみるか・・・」という人にとってアクビが出てしまう内容かも~
「はよ説明終わらんかな~」って思ってますよ、きっと。
「抵当権」について長々と説明されたら、逆に不安になってしまうでしょう!「え~!俺って追い出されるの~!?」って。
(もちろんちゃんと説明しますけどね!)(ご心配なく)
このギャップを感じながら放っておくわけにはいきません。
めったに起こらない重々しい内容を長々と専門用語で説明するのは程々にして、
よく起きがちなトラブルを未然防止するための説明に時間をかけるべきでしょう。
それが仲介・管理をする我々の使命ですよね。
●あなたが借主ならどんな説明を受けたいですか?
●あなたが大家さんなら、新入居者にあらかじめ知らせたいことって何ですか?
↑弊社スタッフもIT重説に慣れました
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