「空室対策」よりも「退去予防」
いつもお世話になります。
校條友紀子です。
「空室対策」というフレーズはよく聞くのに、
「退去予防」って聞きませんよね。
今の顧客を大切にすること(サイレントマジョリティ)
は誰もが知っているはずなのに・・・
仕事や生活の事情による退去はやむを得ませんが、
そうでない「物件離れ」を問題にしていますか?
一昔前は、
短期間で入退去してくれたほうが敷金や礼金がより多く取得できるから歓迎
だという大家さんの時代でした。
ところが今はどうでしょう。
原状回復費用は最低限しか取得できないのに高騰し続ける広告宣伝費。
賃貸部屋は大余りの時代。
短期間の入退去が発生すると赤字経営です。
私は退去立会いのときによくこんな会話を交わしてきました。
退去者:「〇〇で困っていましたが、そのまま暮らしていました。」
私:「え~っ!?連絡くだされば良かったのに・・・」
退去者:「あ、わざわざって思いましたし、どこに連絡するのかを調べるのも
面倒だったんで・・・」
私:「はぁ~・・・残念・・・」
こんな簡単な不具合だったら、解決して退去を食い止められたのに!!
実に残念だと思っても後の祭り・・・
じゃあ、どうしたらいいか?
どうしたら事前に知ることができるか?ですよね!
一つの方法として、入居者アンケートがあります。
入居者アンケートをすれば、少しは見えてきますし、
気づきが盛りだくさんです。
なぜ大家さんや管理会社はアンケートをしないのか?
リスクなど一つもないはずです。
考えられる理由は、
- 家賃を下げてと言われるのが煩わしい。
- 面倒くさい要求をされそうだ。
- 腹立たしいことを書かれそうだ。
- アンケート作業自体が面倒くさい。
- アンケートをしたって退去する人はするだろうから。
そんな経緯から、弊社は定期的に入居者アンケートを実施しています。
耳の痛いことを書かれるだろうかと始めはドキドキでしたが、
意外に嬉しい書き込みもあり、そんなときは従業員一同幸せな気持ちになります。
入居の時期によっては、特に設備面に大きな違いがあります。
設備の新古、有無、便利なサービスの周知など。
また要望もそれぞれに個人差があります。
入居中の部屋にどこまで踏み込んでいいのか判断は難しいものです。
ましてや今は共働き世帯が多いので、訪問日時の設定から既に大きな作業です。
わかっちゃいるけど、面倒くさいから、まいっか・・・
という管理会社は、大家さんの立場になって考えていませんよね。
「いい仕事」が出来た喜びを分かち合いたいものです。
「お金を追うな、仕事を追え」という小宮一慶さんの声が聞こえてきます。
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