よい物件なのに空室が埋まらない理由
こんにちは。校條友紀子です。
今回のテーマは「よい物件なのになぜ空室が埋まらないのか?」という疑問について私の経験をお伝えします。
「部屋探し」と言えばスマホで検索という時代。
ひと昔前は不動産会社に足を運び「どこかいい物件ありませんか?」と物件台帳をみせてもらう時代でした。
現地に足を運ぶことなくITによる見学が主流になるかと思いましたが、最終決断は実際にこの目で物件を見学してから・・・という人が増加中です。
なぜならカメラの性能アップによる加工技術が進み、現実とのギャップに不信感が生まれるようになったからです。
だから!空室は完璧に商品化しておくべきなんです。
1 リフォームしないとどうなるの?
私は、「汚い」物件を仲介した経験が多々あります。
その大家さんに理由を尋ねると、怒った口調で
「もしかして売るかもしれないし。でも多分売らないかな。とにかく、入居申し込みが入ってからちゃんとリフォームするからさ。
見学のときにお客さんに説明するのが不動産屋の仕事でしょ!」
と言われました。
そのときの私は今よりずっと素直でした。
「あ~そうなのね。ふ~ん」と思い、仲介業務をがんばろうと思いました。
物件見学のときこのような質問をされて困りました。
「洗面所の床に毛染めのようなシミがあるけど、どうなるの?」
「エアコンを外した跡が各部屋にあるけどさ、エアコンは付けてくれるの?リビングだけ?全部屋?」
「襖がうっすら黄ばんでるけど貼り替えるの?」
「トイレのドアが閉まりにくいけど、直してもらえるの?」
「ここは?あれは?」
私は大家さんが宣言したとおり「はい、新しくなりますよ」と元気よく答えました。
ところが実際大家さんは「よく考えたら、こんな家賃の安い物件にそこまでリフォームできないよ」と言われ、
言った言わない、申し込みのキャンセルだの、引っ越し会社へのキャンセル費用は誰が持つ?
などややこしいトラブルに巻き込まれ、大事になりました。
そんなことから、それ以後そのような物件では
「う~ん、、、多分。え~っと、今はわからないので大家さんに聞いておきます」と答えるしかありませんでした。
見学はしらけたムードで終わり最悪でした。
リフォームや清掃をしていない物件は、前入居者の残骸・傷・汚れがあります。
それを見て、そこに住もうという気持ちになれるでしょうか?
なれませんよね。
沈み込んだムードで内見を終えたことをいまでも覚えています。
2 突然の案内による成約チャンスとは?
通常、物件探しはお客さんがウェブサイトで見つけて、候補を2~3件に絞って不動産会社に連絡をします。そして、その物件を見学し、気に入ったら申し込むという流れです。
しかし、思い通りにいかないケースもあります。
その2~3の候補が実際のイメージと違った場合です。今はカメラの性能が上がり、実際よりも広~く加工できますし、写真ではすごく明るく見せることもできます。またウエブサイトの写真は実際の部屋ではなく、同じ間取りだけど違う部屋の写真ということもあります。
すべての候補を見学したけど、ギャップが激しくてがっかり!考え直すわ~となった場合、
不動産会社は「実はこの近くにオススメ物件があるので見学しましょうか?お客様の条件に当てはまりますよ」
と、突然の案内がはじまるんです。
不動産会社はその場ですぐ空室確認をして、
そして成約に至るという仲介を私は実際にしたことがあります。
もちろん案内する物件は必ず「リフォームが完了している部屋」です。
ですからこうした突然の案内は、決まりやすい物件をオススメするんです。
リフォームは後回しという些細なことで成約のチャンスを逃しているとは、なんともったいないことでしょう!
3 不動産会社の言い分
【不動産会社の心の中】はこんなんです。
・とにかく・・・見学時に「汚~い!最悪!」って幻滅されるに決まってる!
・そして・・・「無駄足を踏みたくない」という合理的な理由。歩合制ですからね。
・ぶっちゃけ・・・「面倒な交渉に関わりたくない」
お客さんの希望と大家さんの回答という交渉に携わり手間や心配が増える。
そして両方に怒られて不成立という悲惨な結末が待っている。
空室も人間と同じ!「第一印象は大切」です!
お味噌汁が飛び散った壁紙、油とほこりまみれの換気扇、カビだらけのお風呂を見ちゃって、申し込む気持ちになりますか?
退去したら一刻も早く完璧な状態に整えましょう。
そのほうが不動産会社にも好かれます。
そして、退去後、まずはすぐ見学してもらいたい場合、あまりに汚い部屋はリフォームが完成するまで見学をさせないほうがいいでしょう。
よかれと思っていち早く招いたのに、汚さに幻滅されて成約に至らないのは本末転倒です。
YouTube動画にてこの内容を閲覧できますのでよかったらご視聴くださいね!
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最後まで読んでいただきありがとうございます。